エーゲ海に面した小さな港の近くに、樹齢数百年のオリーブの古木に囲まれた「アダテペ・オリーブ・ミュージアム」があります。
ここはかつてのオリーブ石鹸工場。大きな古い石鹸釜が建物の中に今も残る、レンガと木で造られた美しい建物です。

2階には、オリーブの輸送に使われた古代ギリシアの素焼きのツボ、アンフォラや手ふきの大硝子の瓶、オスマン時代の豪華華麗なオリーブオイルのパッケージ、木製のオイル製造機などが数多く展示され、トルコとオリーブの長い関わりが一望できます。

しかしこのミュージアムを特別な場所にしているのは1階です。ここは、古い物を集めたタイプカプセルではありません。晩秋から初冬、オリーブの収穫が始まると、ミュージアムの1階は、オリーブオイルの製造工房に、オイルの製造が終わると、石鹸の手作り工房に変身するのです。


トルコやエーゲ海のオリーブの伝統と歴史をしっかりと受け継ぎ、新しい命を与える「アダテペ・オリーブ・ミュージアム」。
このミュージアムは「今を生きる博物館」なのです。

写真:
上左より、古代ギリシアの地中海貿易で、オリーブオイルやワインを運ぶのに使われた素焼きの壷、アンフォラ。オリーブミュージアム2Fの展示風景。ミュージアム1Fでのオリーブオイル製造風景。冬期、オイルの酸化を防ぐため、暖房無しで行われる大変な作業です。ミュージアムの入り口。
左下、ミュージアム1Fにあるオイルのプレスマシン。)


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