ミュージアムソープ 〜 もの作りのスピリット

オイルづくりから刻印まで、丁寧に手間をかけて作り上げる

 「アダテペの石鹸」の原料オイルは、「アダテペ・オリーブオイルミュージアム」が運営する自然農法の畑で収穫されたオリーブの実から搾るエクストラバージンオリーブオイルだけ。 
 この貴重なオイルを一昼夜かけて、低温で鹸化し、じっくり練り上げ、型に入れて、更に一晩熟成。そしてカットとアダテペのシンボルである刻印をひとつひとつ手作業でしるします。
 栽培もオイル作りも石鹸作りも、最初から最後までシンプルでも、丁寧に手間をかけて職人が作り上げた、ハンドメイドのオリーブ石鹸です。

その使い心地は、ほのかに香るしぼりたてのエクストラバージンオリーブオイルの新鮮なグリーンの香りと、リッチなクリームを馴染ませたようにこくのあるしなやかさがある肌に洗い上げる、優しさが特徴。オリーブオイルの石鹸ならではの、汚れはしっかり落としながら、潤いを与える性質は、赤ちゃんや乾燥しがちなデリケートな肌、幅広い年齢やスキンタイプにお使いいただける実用性も兼ね備えています。
 優しい使い心地と潤いは、身体はもちろん洗顔やシャンプーにも最適で、全身を柔らかな泡で包みながら、石鹸一つで洗い上げることができます。
 シンプルな使いやすさと優しい使い心地と、上質な贅沢をお楽しみください。

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刻印に、もの作りと自然への愛情をこめて 〜 じっくりとハンドメイドする石鹸  


 

【オイルを暖める】
 オリーブミュージアムの片隅に、石鹸釜があります。
原料のオイルは、
ミュージアムが運営する畑のオリーブからとれる
エクストラ・バージン・オリーブオイル。
ゆっくりとオイルを暖めてから、
少しずつ苛性ソーダを加え、1日かけて鹸化をします。
暖められたオイルが対流を始めると、
職人のメメットさんは、その表情を変化を見つめ、
苛性ソーダを入れるタイミングをはかります。
鍋の底にオイルは少ししか入っていないように見えますが、
鹸化が始まると素地が膨らみ、
また、塩析用の塩水を加えるので
一度に作る量は限られます。
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【オイルと苛性ソーダを暖める】
 オイルを暖めてから、
少しずつ苛性ソーダを加えます。
鹸化が進むと、オリーブオイルは
クリーム状の石鹸素地になり
鍋のなかで膨れ上がります。
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【苛性ソーダを加える】
 ゆっくりと暖められた石鹸素地は、
気泡を含んでクリームのように盛り上がってきます。
鍋のきわまで盛り上がるのを見計らって、
大きなカップ1杯の苛性ソーダ液を加え、
徐々に鹸化を進めます。苛性ソーダを加えると、
石鹸素地は冷えて再び容積が減り、
またしばらくすると、鍋のふちまで盛り上がります。
職人は全ての苛性ソーダを加え終わるまで、
じっと素地の表面を見守り続けます。
静けさとダイナミックさが交互にやってくる、
そして根気が必要な作業です。
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【火を弱める】

苛性ソーダを全て入れ終わり、
鹸化もほぼ終わりに近づくと、
釜をあたためていた火を弱くします。
素地を落ち着かせ、型入れ作業をしやすく
素地の温度を下げるためです。
燃料に使われるのは、
剪定されたオリーブの枝を乾燥させたもの。
密度が高く固いオリーブの木は安定した
火力が必要な石鹸作りにぴったりです.

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【塩析 塩水を加える】

じっくり鹸化した素地に、最後に塩水を加えます。
グリセリン分や、余計な苛性ソーダなど、
石鹸分以外の成分を石鹸素地から取り除くためです。
言わば、石鹸素地を洗い上げるのです。
塩析前は、ベージュがかった色合いだった石鹸素地は、
塩析が進むほどに白くなっていきます。
塩水を入れると、石鹸分は釜の上の方へ浮き上がり、
石鹸を洗った塩水は、下の方に沈んで二層に分かれます。

 

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【塩析 塩水を抜き取る】

鍋の下にたまった、塩水を抜き取ります。
加える時には透明だった塩水は、
夾雑物を含んで茶色くなっています。

主に含まれるのはグリセリン分と
微量の苛性ソーダです。
石の床をクリーニングするのに便利です。
ミュージアムのトイレ掃除などに再利用されます。
塩析は日をまたいで2回行われます。

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【石鹸素地の表面を取り除く】

塩析が終わり、少し冷えてきた石鹸素地の表面には、
苛性ソーダを二酸化炭素が反応してできた
炭酸ナトリウムの膜ができています。
素地のざらつきや、
使用感に影響するのでこれを取り除きます。

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【釜から石鹸素地を取り出す】

素地の白っぽい表面を取り除くと、
穴のあいた柄杓で、丁寧に石鹸素地をすくい出します。
穴からは、塩析に使った塩水が残っている場合、押し出されます。

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【石鹸素地を練る】

釜から取り出した石鹸素地は、カッテージチーズのように
塊状に分かれています。
それをステンレスのヘラで丁寧に練って、
均質なクリーム状の石鹸素地に仕上げます。
釜からすくいあげるときに混ざった気泡を抜く、
また釜の上層と下層で異なる石鹸素地の温度を均質にし、
型入れ後、石鹸が固まる速度が
どの部分でも同じ速度になるようにするためにも必要な作業です。
鹸化とあわせ、石鹸の質を決める大切な作業です。

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【練り上げられた石鹸素地】

熱く、ぼろぼろとしていたのが
練られてしっとりと滑らかになった石鹸素地。
練り上がった石鹸素地は、
カスタードクリームのように美味しそうでさえあります。
まだ暖かい素地からは湯気が上がり、
かすかにオリーブオイルの緑の香りもあたりに漂います。

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【型入れ】

充分に練った石鹸素地を、木の型に流し込みます。
型が木なのは石鹸素地が急激にさめないよう保温するため。
石鹸素地を暖かい状態で保つことで、
充分に鹸化をすすめるためです。

釜から降ろして、温度が少しずつ下がっているとはいえ、
石鹸素地はまだまだ熱く、
重さもたっぷりあります。
注意深く作業は行われます。

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【素地をのばす】

 型に流し込んだ素地をこてでのばし始めると、
とたんに湯気が立ちのぼり始め、
あたりにオリーブオイルの優しい香りが立ちこめます。
素地の中に空気が入り込まないように、
素地の温度や手触りがどこをとっても均質になるように、
手早く素地をのばして行きます。
ふわりとカスタードクリームのように
デリケートな手触りで、
しかも熱い素地を均質にのばす作業は、
繊細でありながら、腕力が必要な重労働です。

 

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【素地から空気を追い出し、滑らかにする】

 こてでのばしただけでは、
表面は一見平らでも、
素地の中はまだ均質ではありません。
素地を重い木の道具で圧力をかけて 、
中に残っている空気を押し出しながら、
素地を均質にします。均等に鹸化をすすめ、
同じ硬さに固めるために、
大切な作業です。

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【素地を保温する】

 素地をならし終わると、翌日のカットまで、
素地を寝かせます。
「赤ちゃんだから寒くしてはかわいそうだからね。」と、
石鹸職人のメメットさんは言います。
冷えすぎると、鹸化が進みにくくなり、
また素地が固くなりすぎて、
カットがうまくできません。
適度に石鹸の温度を保つために、
素地の上に麻布をかけていきます。
寒い日には、石鹸釜のかまどに残る炭火を運び、
室温を保つ事もあります。

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【石鹸をカットする】

 麻布をとり、型にステンレス製のスケールをのせて
石鹸をカットしていきます。
刃を入れる間隔はスケールで決まりますが、
石鹸の断面を垂直にするのは
職人の長年の経験による手さばきで決まります。

これまた、大掛かりでありながら、
繊細な手先の感覚が必要な作業。
殆ど息を止めるようにして切って行くので、
一枚の型を切り終える頃には、
職人のメメットさんは汗だくになってしまう程の
大変な作業です。

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【石鹸の表面を削る】

 一度、表面を整えた石鹸ですが、
スタンプを押すには、まだ凹凸があります。

大きな板を使って表面を滑らかに削って行きます。
削られた後のフレーク状の石鹸は、
工房やスタッフの家での洗濯に用いられて、
無駄になる事はありません。

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【スタンプを押す】

 いよいよ、石鹸作りの総仕上げ、スタンプです。
スタンプは、ひとつひとつ、
木のつちで木の印章を叩いて印をうちつけて行きます。
そのひとつひとつが子供達でその名付けをしているよう。
まさに「刻印」です。
彼らの、この石鹸に込める気持ちを大切にしたい、
敬意をあらわしたいと思い、
私達はアダテペオリジナルの刻印で
石鹸を販売する事にしました。

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【出来上がり】

 いよいよ、石鹸作りの総仕上げ、スタンプです。
スタンプは、ひとつひとつ、
木のつちで木の印章を叩いて印をうちつけて行きます。
そのひとつひとつが子供達でその名付けをしているよう。
まさに「刻印」です。
彼らの、この石鹸に込める気持ちを大切にしたい、
敬意をあらわしたいと思い、
私達はアダテペオリジナルの刻印で
石鹸を販売する事にしました。

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【乾燥させる】

カットと刻印をし終わった石鹸は、
またひとつづつ等間隔に手作業で並べて、
1ヶ月乾燥させます。

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