








オイルをつくる方法こそ違いますが、どちらの方法でも、オイルが取れる胚以外の部分も無駄になることはありません。乾いた果肉は、家畜の餌に、胚を包む殻はかまどの焚き付けに、油の絞りかすも家畜の飼料にと再利用され、使いきれない分は、市場で売られます。
2.生産グループについて
ナイアードが使用しているアルガンオイルは、女性たちの生産組合から買い付けたものです。
これら生産グループは、その名も「アマル(アマジル語で希望)」、「アディーグ(アマジル語で花)」(右写真中:作業風景)といい、約100人の女性達で、構成されています。
このグループは職業の機会を得る事が難しいイスラム社会の中で、女性達が、自立を目指して作り上げた組織。「アマル」(右写真中:作業風景子供をあやしながら働く女性)が、まず最初に結成され、その周辺地域に同様のグループを組織し、今もそれは広がり続けています。
基本的には、全ての女性に門戸は開かれていますが、希望者が多いため、母子家庭など経済的な自立がより必要な状況に置かれている女性に優先的に参加させています。
もともと、アルガンオイル作りは、女性達が家事の合間に行う仕事でした。しかし、オイルを売る仕事は男のものなので、現金が女性の手にはわたりにくいデメリットがありました。
しかし、アマルなどの生産協同組合では、オイルの収益は、女性達に直接手渡されます。
自分が自由に使えるお金を手にしたことで、女性達は教育や子供達のためにお金を使い、家族の中でよりよい影響力を持ちます。また、アルガンの実の買い付けなどで、地域社会への参加のきっかけや、自立の可能性を手にする事ができるようになりました。
アルガンオイルは、その丁寧な作り方、伝統からスローフード大賞を受賞しています。