|||||||||||  アスタムコットのパーマカルチャー農場 ||||||
|||||| アスタムコットに農場が生まれるきっかけ ||||||

野菜が育ち始めた頃(雨季)
ネパールの気候は雨季と乾季に分かれています。
交通渋滞も、スモッグもある賑やかなカトマンズを訪れる人に、 10年前、カトマンドゥは、いちど車が通ると3分ぐらい後にしか次の車が来なかった。といっても、今は誰も信じません。
旅行者も増え、カトマンヅ のタメル地区は、歓楽街の様相を呈してきました。 ヨーロッパや、日本は、社会の規模が大きいため、旅行業を、国の経済の一部の部分 として組み込む事ができます。 しかし、ネパールでは、経済の規模がとても小さいため、この10年のうちに、旅行関連企業に洪水のように人が流れ、旅行業の比重が余りにも高くなりすぎ、経済が観光に依存する傾向が生まれてしまいました。
そればかりでなく、人が観光業に流れ、都市に流れることは、村の農業が荒廃の道を進んでいくという問題さえも生みだし始めてしまいました。
本来、ネパールは、沖縄位の緯度なので、陽光に恵まれ、またヒマラヤの豊かな水にも恵まれ、しかも、高度差があるため、熱帯から亜寒帯までの作物の栽培ができる、豊かな風土を持つ国なのです。 ネパールの国の将来を考えた時、もし、農業という基盤をまずしっかり創り、それを土台に観光業を経済の補完物としたなら、どんなに素敵だろう。旅する人が本当に見たいものは、ヒマラヤの雄大さだけではなく、緑あふれる豊かな村の風景がひろがる、ネパ−ルの本来の姿ではないだろうか?もう一度、そういう風景を、ムーブメントを生み出すことができたら。。。そんな願いを込めてアスタムのパーマカルチャー農場+コテージの建設が開始されました。

ゆっくり、ゆっくりと、一つの大きな生き物のように育っていくアスタムコット農場を、 いつか皆さんも、訪れてみませんか?

|||||| アスタムコットの場所とパーマカルチャー ||||||

アスタムの村は、ポカラから北西の方向、約10kmのところにあります。山の尾根がポカラ盆地で尽きる、ちょうどその境にある丘(コット)にある村です。
北西にアンナプルナ1 峰,真北にマチャプチャレ、北東にアンナプルナ2、4峰を望め、眼下500mに は、モディ、セティの河と河岸段丘の村が広がり、ヒマラヤの山と河が織り成す雄大 なドラマを感じることができる場所にあります。
2つの河からは風が吹き上がり、ハヤブサや、ハゲワシなど様々な種類の猛禽類が集まっては村を見下ろすように舞います。
そのアスタムの村のなかの一つの丘、5haがプロジェクトの場所です。
ここでは、農場の中に囲まれるようにして、最大20人宿泊のコテージが作られています。建築材には、もちろん、土壁や、木の繊維の断熱材、塗料としては蜜蝋など、全て自然の素材を用いられています。

農場では、パーマカルチャーという有機無農薬の農法を用いています。
この農法は、 単に作物を栽培するだけでなく、植物の植え方で、その場所に、植物にも動物にもよりよい環境を作ることが特徴です。
 そのために、複数の野菜を混在させた栽培方法がパーマカルチャーの特徴の一つでもあります。
 具体的には、現在、バイオマス、バイオガス、その副産物の液肥等、完熟した有機肥料を使い、野菜、ハ−ブテ ィ、米、蜂蜜、 コ−ヒ−等全て自給できるように、土作りや野菜の栽培の他、養蜂、果樹園の植樹を進めています。
 様々な数種類の野菜が混ぜて栽培された農場は、収穫時期が五月雨のように続くので、野菜畑はいつも色彩を失うことがなく、まるでイングリッシュガ−デンのように美しい眺めです。そのため、農場のスタッフたちは、野菜ガ−デンと呼んでいます。これから、この上場を訪れる人たちも、野菜畑を見て驚くのではないでしょうか。
 美しい果樹や様々な種類の野菜を組み合わせて栽培することには非常に良いメリットがあります。虫の嫌いなハ−ブや大蒜を栽培することで虫の害も避けることができたり、単一の野菜を作るより、病気も出にくくなります。また、ハ−ブから取り出したエキス液を農薬の代わりにすることもできます。
 
 このように、パーマカルチャーの農場では、様々な植物や家畜の性質を利用しながら生産するシステムをとります。

 もう一つのパーマカルチャーの特徴は、農場だけでなく、コテージやスタッフの住居など、住空間も含めて、敷地全体がリサイクルシステムに基づいて、設計されていることです。
 例えば、水のことですが、お風呂、台所ではもちろん、合成洗剤は一切使用せず、分解可能な、水生植物、魚への害がない石鹸のみが使用されます。 そして、使用されたトイレの水はバイオガスプラン トに集められ、一ヶ月以上発酵させます。発酵後は悪臭もなくなり、質の良い肥料として農場で最終利用されると いう設計です。

アスタムコットのプロジェクトは、 循環型、有機無農薬農法の理想的な農家の姿を、一つのデモンストレーションとして創ってみようとスタートしました。


色々なハーブが植えられているコーナー。(乾季)
ハーブティなど食用になるものの他、 エキスを抽出して農薬の代わりに使ったり、作物の周りに植えておくだけでも虫除けになったりします。


大きく育ったズッキーニ(雨季)


豆科の植物を育てることで、
土中に窒素を固定し、地味を豊かにします。
乾季の農場に華やかさを与える金蓮花の花。
土壌を豊かにするほか働きがあります。