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モロッコに行ってきました2 ~ガスール鉱山での採掘~

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モロッコ訪問の模様を、皆さんにご紹介する連載の第二回、
今回は、ガスールの鉱山の様子をお伝えします。

ガスールはモロッコだけで産出される、吸着力と洗浄力を
兼ね備えた天然の粘土。
モロッコでは古くから石鹸のように肌や髪を洗うものとして
使われてきました。

アラビア語で“洗い浄める”という意味の「ラサラ」という言葉から
「ガスール」と名付けられたといわれています。

今回の訪問で私たちはガスールの原石が産出される鉱山を訪れ
採掘作業を見学させてもらいました。

ガスールの鉱山は非常に険しい山道を登って行かなければ
たどり着けません。

道路が整備されている山の中腹までは乗用車で
登って行きましたが、途中からトラックに乗り換え、
数十分揺られてようやく鉱山にたどり着きました。

ガスール鉱山

どこに眠っているかも分からない原石を採掘する作業には
技術だけでなく、長年の知識や経験、勘が必要です。

ガスールの鉱脈の近くにあるケイ素というガラス質の鉱石の
地層を辿りながら少しずつ採掘を進めていきます。

人が立つのもやっとの狭い坑道で採掘作業は今も機械化されずに
つるはしを使った手仕事で行われています。

ガスールの採掘1

鉱夫たちは力強く鉱石を採掘し細心の注意を払いながら
ガスールの原石とケイ素を仕分けていきます。

ガスール鉱山2

こうして鉱山から運び出されたガスールの原石はマラケシュにある
ナイアード・モロッコに運ばれ、工房で製品化されて、
日本の皆さんの手元に届いています。

鉱山から運び出されるガスール

最後に、鉱山を訪れて面白いなぁと思った話をひとつ。

鉱山に向かう途中は快晴だったのですが
私たちが鉱山についた頃には雲行きが怪しくなり
鉱山の見学を終える頃にはどしゃ降りの雨になってしまいました。

「ついてないなぁ」と思っていたのですが現地の人達は
なぜかご機嫌。

聞いてみたところ、
「このあたりではお客さんが来た時に雨が降ると、
そのお客さんは優しい人だといいます。」
とのこと。

日ごろから乾燥しているモロッコでは雨は好ましい天気。
気候や風土によって天候への考え方も変わってくるのですね。

次回はマラケシュの工房でナイアード・モロッコのスタッフが
ガスールの原石を製品化する模様をお伝えします。

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