ナイアード発信 ~ 日々のこと ~

ミツロウのつくりかた

ビーワックスリップクリームやアルガンクリームなどのナイアードの製品にも
素材として使われている蜜蝋(ミツロウ)。
ワークショップなどでもミツロウを使ったキャンドルづくりなどを
ご紹介してきましたが、今日は、ミツロウがどのように出来るかを
お話します。

ミツロウは、蜂の腹部にあるロウ腺から分泌され、蜂の巣の形成時に
使われます。
蜂の巣の一部であるミツロウですが、私たちが利用するミツロウを
つくるには、次の順序でつくられます。

  1. 蜂の巣のごみを落とす。
  2. 巣を細かく割る。
  3. 巣を水洗いし、ごみを取る。
  4. 水を入れた鍋に巣を入れ火にかけ溶かす。
  5. 箸などでかき混ぜながら巣が細かく崩れてきたら、火を止める。
        ※ミツロウの融点は、64度前後なので、それより高い温度で煮溶かします。
  6. メッシュの布を準備し、鍋の中の巣を器に漉す。
      ※この時は水分も含まれます。
  7. 器の中のものを一晩冷ます。
  8. 水とロウが分離し、ロウが表面に浮かぶ。
  9. ロウを取り出し、出来上がり。

蜂の巣を洗う
図:ハチの巣を洗う

浮き上がってくるミツロウは漉し入れる器の形により、
四画だったり、楕円だったりしますが、
円形の器の場合、取り出されたミツロウは、まるでお月様のように
愛らしく、美味しそうな感じです。

ナイアードのスタッフも、ミツロウづくりを何度か経験しましたが、
巣の手触りに少しどきどきしながらも、出来あがったミツロウを
見ると、何ともいえない愛着を感じ、より素材の大切さを実感したり
製品に対する愛情もさらに深まりました。
この恵を与えてくれる蜜蜂にも、本当に感謝・・です。

ミツロウ
図:ミツロウ

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