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マラケシュの夏とガスールづくり

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ガスールを乾燥させる風景

急に秋風が感じられるようになった関東地方、7月後半からの猛暑の日々も
遥か昔の出来事のように感じますが、夏のマラケシュでは、連日37℃や
40℃の気温予報が続いています。

この時期、ナイアード・モロッコのマラケシュ工房では、ガスールづくりの
最盛期をむかえます。
8月も後半に差しかかるこの時期は朝夕の寒暖差が激しくなります。
昼間の暑さはピークを越えましたが、夏の初めのころに
工房の南にそびえるアトラス山脈を越え、マラケシュ盆地へ流れ込む
サハラ砂漠を起源とする風は、「熱波」と言うにふさわしく猛烈な暑さを運んできます。
この夏、工房では簡易プールも設置されて暑さを凌いだこともあるようです。

極度の乾燥と、強い日差しに追い打ちをかける熱波のマラケシュ。
厳しいい気候と言えばそれまでですが、この気候がガスールづくりには欠かせません。
ガスール原石を水で溶かし、フィルタリングしたペースト状のガスールは、
テラスで乾燥させることにより製品になります。
テラスに干されたガスールのペーストは、強烈な日差しと熱波により、
急速に水分が蒸発していきます。この猛暑の中で干されたガスールには
より多くの気泡の痕が残り、それは、水で溶かし使用するときに
少しフワフワと軟らかく心地の良いペーストになりやすく、
とても使い心地の良いガスールとなります。

1年に消費される3分の2のガスールがこの厳しい気候の期間につくられ、
皆様のもとへ届けられます。
モロッコの大地と気候、そして人々の共作の結果。
ガスールが「モロッコの潤う粘土ガスール」として存在しつづけている所以です。

夏と秋の狭間のこの時期、日焼けした肌はより脂質を失い少し元気がなくなります。
そんな時は、ガスールを溶かした後の上澄み液とアルガンオイルでつくるローションが
ここちよく肌に潤いを与えてくれます。
ぜひ、試してみてくださいね。

ガスールの上澄み液とアルガンオイルでつくるローション
材 料:ガスールペースト(洗顔やパックで使う分を小豆粒ほど残します)
    水 大さじ1
    アルガンオイル2滴ほど(お好みで)
   
作り方:1.ガスールペーストの入った器に水を加えます。
    2.しばらく待つとガスールが沈殿し、上澄み液ができます。
    3.手のひらにくぼみをつくりガスールの上澄み液を
     ゆっくりと移します。
    4.アルガンオイルをスポイト2滴ほど加え、
     手のひらでまぜあわせたものを肌になじませます。

ガスールについて詳しくはこちら

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