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藍が染まる理由

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木藍の葉

落ち着いた黒茶系の仕上がりが特徴の「ヘナ+木藍」。それを実現するのはインド伝統の藍染めの原材料、木藍です。木藍は、インド原産のマメ科の植物で、学名は「Indigofera tinctoria」。インド藍、ナンバンアイとも呼ばれます。

「ヘナ+木藍」の仕事に携わってから、藍に魅力を感じています。今年は、藍を栽培して大きくなった藍で染めてみたいと思っています。残念ながら、日本では木藍が育たないため、日本伝統のタデアイを育てています。今から8月の葉の収穫・藍染めを楽しみにしています。

タデアイの芽2

私が藍に魅力を感じたのは、色の変化です。木藍、タデアイは全然違う植物ですが、藍染の成分である「インジカン」という物質を持っています。インジカンは無色で、葉の中にありますが、酵素、酸素と反応すると、藍色のインディゴにゆっくりと変化していきます。

「ヘナ+木藍」は、この藍の特徴を利用しています。藍色に染める木藍と、オレンジ色のヘナと混ぜあわせると、落ち着いた黒茶系の仕上がりになります。

色の変化は、水分との関係があります。経験的に水分が少ないと赤紫色に発色します。インジカンは、発色していく過程で藍色のインディゴだけなく、赤い色素の「インジルビン」にも変化することもあります。赤い色素のインジルビンと藍色のインディゴと混ぜあわせると、紫色に見えます。この特徴を利用して、紫色に染めることができます。

木藍の発色

しかし、髪の毛に染めた際、このインジルビンが多く発生しますと、仕上がりが紫色っぽくなってしまいます。これを防ぐために、「ヘナ+木藍」のペーストを洗い落とした後の水分がとても大事です。

そうは言っても、実際髪の毛を乾かさないと風邪をひいてしまいますね。ナイアードでは、ペースト洗い落とした後に、髪をすぐ乾かさず、水分を含んだ状態にするためにお風呂に浸かってしばらく待つのをおすすめしています。ペーストを洗い流した後の水を含むのはもちろん、お風呂でホカホカ暖まれば、ヘナをしっかり染めるための保温効果も上がります。

インジカン、インディゴ等わかりづらい単語が出てきましたが、きれいに染まるポイントは、水分です。これだけ抑えれば、「ヘナ+木藍」で白髪がきれいな黒茶色に染まります。
ペーストを洗い流した後のお風呂、ぜひ試してみてくださいね。

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