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藍の産地・南インド出張時の楽しみ

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ヘナ+木藍シリーズの茶系・黒茶系に欠かせない「藍」の植物は、豊富な水と強い日差しが印象的な南インド・タミルナードゥ州で栽培されています。藍の収穫時期を迎える季節には、収穫から乾燥、粉砕を確認するためにインドスタッフとともに日本スタッフも南インドの現地を訪れます。

現地での仕事の合間の楽しみの1つは、現地の「食事」♪
現地スタッフは、ベジタリアンなので、日本のように仕事の後に一杯行きましょう!とはなりません。なので、食事は私たちだけでなく、現地スタッフにとっても楽しみの1つです。出張中は、異文化を感じる南インドの食事を大いに楽しんでひと時のリラックスタイムを過ごしています。
今回は、いつもと違った角度からインドを紹介いたします。

バナナの葉

南インドの食事といえば、バナナの葉!
大きなバナナの葉をお皿替わりに使います。葉っぱの上に次々とおかずやご飯が盛られていく時間は、わくわく、ニコニコしてしまう時間。北インドが小麦文化なのに対し、南インドは温かい気候と雨のおかげでお米が主食なのも食べ飽きず楽しめる理由の1つです。

スタッフの家庭で作ってくれた食事をお昼近くになるとバイクで工場に届けてくれます。毎回食べ過ぎてしまうぐらいどれも本当に美味しい家庭の味です。現地の人は、スプーンやフォークなどは使わず、右手だけを使って器用に食べます。
用意してくれたスプーンを横に置いて、手で食べてみた時の美味しさといったら、「郷に入っては郷に従え」の言葉どおり、現地の人の真似をして食べると新しい発見と美味しさに巡り合えますよ!

軽食

上の写真にある白く丸いものは、「イドゥリ」という蒸しパンのようなもので、米と豆を使いミキサーにかけて蒸されていて、サンバールと言われるスパイスを使ったスープに浸して食べたりします。
蒸しパン自体は少し発酵させているので、かすかな酸味を感じますが、米と豆で作っているのがいかにも南インドらしい南インドの定番の一品です。

時計回りに上にあるドーナツ型の物が「ヴァダ」と呼ばれる南インドで軽食などとしても食べられる豆の粉で作られたふわふわのドーナッツ。味は甘くなく、塩味とスパイスの効いたドーナッツでそのまま食べてもよし、サンバールのスパイススープに浸しながら食べるのもいいです。

右下の2つ折りの大きな茶色のが「バトゥーラ」という日本でもおなじみのナンと同じ生地を油で揚げたもので、もっちりとした触感と噛むほどに美味しさが口に広がる、日本人にもなじみがあり好まれそうなパンです。
南インドだけでなく、北インドでも食べられる広く愛される揚げパンです。

南インドは、チャイよりコーヒーの方がよく飲まれる印象があり、食後の甘いミルクコーヒーも大好きです。

インドは、カレーのイメージが強いと思いますが、スパイスを巧みに操り、様々な味を作り出すので飽きることのない美味しい食事がいただけます。

食事の後は・・

南インドの食事で感銘を受けたことが食事の最後に待っていました。
バナナの葉に感動し、食べ終わった後のバナナの葉のお皿をどうするの?リサイクルとかするの?と興味があり、その行く末を見守っていた時のこと。
スパイスの効いたタレや多少のお米が付いたバナナの葉を2つに折り、工場の門の脇にポイと投げ捨てたのです。「えっ?」と驚き、やっぱりインドはポイ捨てが日常茶飯事なんだなぁと悲しい気持ちにもなりましたが、しばらくすると牛がのそのそとやってきて、その葉を美味しそうに食べ、跡形もなく全てが無くなりました。

プラスチックの世界に慣れ親しんでいた私にとっては、昔からインドで日常として当たり前に続いているであろうこのゴミが出ない、物が循環していく光景を目の当たりにして、非常に衝撃的で心打たれる発見と納得の瞬間で、今でもその時のことをたまに思い出すほど感動し、考えさせられる出来事でした。

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