石鹸が作られるよりも昔、人々は川原や洞くつ、崖に露出した粘土を集めては、石鹸の代わりに使っていました。
例えば、イギリスではフラーズアースという粘土を19世紀まで養毛の洗浄に用いていましたし、日本でも、洗髪、鍋や釜などを洗うものとして、昭和の初めまでは日常に用いられていたのです。

また、怪我や病気の治療や美容にも用いられ、その伝統は今も引き継がれていますが、これは、動物が、傷口に泥を塗り付けたり、食べて病気や怪我を癒す様子から人間が学んだと言われています。人も動物も、経験的に、粘土の力を知っていたのです。
さらに、肌や身体のみならず、器や、保温性が高く湿度を調整する建物の壁などにも粘土は、用いられ、生活をや生命を包むように守って来た存在なのです。

もっとも古いけれども、今も、いつまでも変わらず、素晴らしい恵みを与えてくれる粘土。そして、その中でも、肌や髪にもっとも素敵な恵みを与えてくれる粘土。


それが、アラビア語で「洗い浄める」という名を与えられた、粘土、ガスールです。

ガスールは、アトラス山脈の山麓のごく限られた地域で採掘される、ジュラ紀の湖の堆積物が、火山の力等で変化してできた粘土です。

粘土だけで肌や髪の汚れを取り除き、潤わせることは古くから、広く知られ、交易によってモロッコから、チュニジア、中近東の国々へと伝わり、石鹸として、シャンプーなどとして広く用いられて来た歴史を持ちます。

特に、モロッコの女性達は、ばら水や様々なハーブを混ぜ込んだパックや、ヘナとガスールを混ぜたヘアパックなど、様々なガスールをハマムで楽しみ、その美しい肌と髪を磨き、今も、その伝統は続いています。

その爽やかで潤い豊かな使い心地から、アラビア語の「ラサラ Rassala」 "洗い浄める"という意味の言葉をその名として与えられました。この名前からも、石鹸が生まれる以前からいかにガスールが、多くの人に愛されてきたかが伝わって来ます。




ガスールには、肌をおだやかに整えるという、マグネシウムやカルシウムなどのミネラルが多く含まれ、保湿力が高く、また、PHが、7.3から7.4と、ほぼ中性に近い肌にとてもマイルドな触感を持ちます。

更に、イオン化した粘土の粒子が、磁石のように汚れを吸い寄せる力による、洗浄力も強く、それだけで、肌や髪の汚れをしっかり落とし、またミネラルが、リンスやトリートメントのようにしっとり、滑らかに、洗い上がりを整えます。
ガスールの吸着力の実験で、メチレンブルーという色素を1gの炭とガスールに吸着させる実験があります。その結果、炭は20mg、ガスールは80mgのメチレンブルーを吸着することができたといいます。この吸着力で、ガスールは肌や髪の汚れやにおいを取り去るのです。


乾燥した状態で保存するので、添加物は一切加えていません。
また、粘土そのものの力だけで、汚れを落としたり、保湿するので、保湿成分、石鹸分なども加える必要がありません。
その代わりに、水等に溶かし、ペースト状にした場合は、すぐに使い切るようにしてください。


髪や、顔、全身の洗浄の他にも、パックや化粧落とし、手作り化粧品の素材としてもお楽しみいただけます。とても、シンプルなのに、工夫次第で様々な使い方が心地よく、簡単に楽しめる。これも、ガスールの特徴です。

例えば、上澄み液は、そのままでも保湿分たっぷりの化粧水や、石鹸シャンプーのリンスに。ペーストには、植物オイルやハーブティ、ナッツの粉などを加えたパックは、肌や髪をビロードのように滑らかな感触に整えます。

その他、石鹸代わりに、食器などの油汚れもきれいに落とすことができますのでアウトドアでは、環境に不可をかけない素材として、石鹸の代わりにも使えます。
ガスールは、汚れの他、においも吸着する働きがあるので、ペットのデオドラント効果のあるシャンプーとしても、舐めても安心な素材として利用できます。
白や薄い色以外の衣類、ウールなどもやわらかに洗うことができます。



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