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パシュミナの毛を取る山羊。チャグラです。ふわふわとした毛でどこか愛くるしい感じがします。
ペルシャ由来の山羊でカシミール産が有名ですが、この山羊の仲間は、ヒマラヤの山麓に広く分布しています。そして、長い年月の間に、その土地の山羊と混血し、それぞれの土地ごとに微妙な特徴がうまれたようです。でもそれぞれ、胸から柔らかく軽く、暖かな毛が取れることは同じです。毛の色は部位や固体によって、
白、灰、黒、生成りの色が取れます。
ネパールでは、普段は4000メートルクラスの山で放牧されていますが、年に一度、秋のお祭りにポカラの町へ一斉に降りてきます。 この写真は、お祭りのために降りてくる途中のスナップです。
もっとも高級なパシュミナは、パシュミナの毛のみ、それもカシミール地方の山羊の毛のみで作りますが、これは、インドでも正装などにしか用いない、デリケートな布になってしまいます。
インドで、そうしたパシュミナを見る機会がありましたが、大きなストールなのに、指輪を通ってしまう。という話は本当の、しなやかで空気のように軽い布。というのは本当でした。
しかしそれは、布がとてもデリケートで、弱いということ。弱さを補うため、とても豪奢な刺繍や箔が施され、緻密な手作業の技術を尽くし、美しさ繊細さはいや増していく。。という少しめまいがする、夢のような、奥深さにおいてきりの無い存在でした。インドの伝統的な結婚式では花嫁に、パシュミナを着せる儀式がありますが、それは、こうしたパシュミナが財産として扱われていた。ということでしょう。
一方、ネパールのパシュミナは、もっと身近なリアルなものです。カトマンズのYak & Yetiとおりにある、ルートネパールというお店では、独自の工房を持ち、染めから、織りまで手作業でパシュミナを作っています。店主のラジェンドラさんは、とてもこだわり派で、かすかな織りムラや染ムラも厳しくチェックし、質のよいものを作るように心がけている人です。仕事が速いのも、のんびりしたネパールの中でも、ちょっと珍しい存在です。
工房の一室では女達が、糸を紡ぎ、 また違う部屋ではまだ染めていない、真っ白なパシュミナを男達が織っています。そして、庭では、水洗いし、染めの作業が進んできます。シルクを縦糸に使い、シルク30%、パシュミナ70%にして丈夫さをもたせ、日常使いできるストールを作っています。これは、うたたねのブランケットにもいいし、旅の間は、飛行機の中、ちょっと寒い時、少し気取った場所で食事をする時などとても重宝です。流行っぽいかな。とも思ったけれど手作りしている人たちや、インドの奥深いパシュミナの世界をのぞくと、面白い物語をもった、とても実用的なもののように思えてきました。
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