チウリ モイスチャークリーム~素材~

フルーティな香りとともに濃厚な保湿力を与える素材たち ~チウリ モイスチャークリームの素材~

チウリ モイスチャークリームは、3つの自然素材を使用しています。
― チウリバター、アプリコットオイル、ミツロウ。
この3つの素材は全てネパールで採れるものばかり。野生に近い環境で育つため、農薬等は一切使用しません。クリームにはそんな自然の恵みが活かされた素材が使われています。

チウリの果実

1.チウリバター

ネパールとインド・ブータンに分布するアカテツ科の樹木、チウリ[学名 Diploknema butyracea (Roxb) ]の木の実から得られるバター(油脂成分)です。
 
チウリの木の植生は、中西部ベリ州から南西部ルンビニ州に位置する標高300~1,500mほどのネパールでも比較的低い地域に生息します。樹高は10~15m。チウリバターはその実の種を粉砕した後、すり潰し圧搾して得られます。
チウリの木はネパール国内でも560万本の実を付ける木があり、実をつけない木を含めると総数では1,180万本の木があると推定されます。
 
果実は丸く径3~5cmほどで先端が棘のように少し尖っていますが、棘に見える部分は柔らかく、村人は木の下を通った時に甘く果実の香りがしたら収穫期の判断をします。
収穫時期には木の上で熟した果実を収穫します。果肉部分は白く、びわとマンゴー、柿を合わせたような強い甘みがあります。チウリバターはその実の種を粉砕後、仁をすり潰し、圧搾して得られます。
 
チウリバターの主な脂肪酸成分であるパルミチン酸は融点が高く粘りがあるため、表皮からの水分の蒸発を防ぐことで保湿力を高め、肌を乾燥から守ります。次に多く含まれているオレイン酸は、肌上にも存在するため肌なじみよく、保湿し乾燥から守ります。

アプリコットの果実

2.アプリコットオイル

ネパールの山嶺地帯。冷涼な気候が育む香しい果実・アプリコット(杏)のオイルです。
アプリコットの木は、学名をPrunus armeniacaといい、ネパール・中国を原産とした植物です。バラ科の中低木の落葉樹で、仁から採れる「杏仁」は、古くは中国最古の薬物学書である神農本草経(しんのうほんぞうきょう・しんのうほんぞうけい) に記載される重要生薬の1つとして、また日本には奈良時代に薬用に渡来し万葉集ではカラモモ(和名)という名前で登場します。
 
ネパールでは、アプリコットの植生は北西部カルナリ州に位置し、標高2,500~3,000mの冷涼な高山帯に育ちます。花の時期は3~4月。葉を付ける前に花が咲くのが特徴で、白い小さな五弁花は、葉が付く頃にはほのかに赤みを帯び始めます。
その果実の種子の中にある仁の部分から低温圧搾し採れるオイルがアプリコットオイルです。
 
アプリコットオイルは肌なじみが良くさらりとしたオイルで、主成分はオレイン酸が約7割を占め、リノール酸、パルミチン酸、ステアリン酸、パルミトレイン酸、リノレン酸と続きます。微量成分のトコフェロール(ビタミンE)をオリーブオイルの5~6倍含むため美容効果が高く、ふっくらとハリのある肌へ導き、みずみずしく整えます。
オレイン酸は人の肌上(額、鼻、顎)にも多く存在するため、この成分もまた肌なじみよく保湿し、乾燥から守ります。リノール酸も同様に肌に存在するため肌なじみよく、皮膚のターンオーバーを促進します。

オオミツバチ

3.ミツロウ

蜜蜂の巣を溶かして作られるワックスで、古くから化粧品の他、明かりや防水ワックス、クレヨンといったものに使われ、私たちの生活になじみ深い素材です。ヨーロッパ等一部地域ではお菓子づくりに使ったり、ミツロウでできた蜂蜜の巣をそのまま食べたりする習慣もあります。
 
「チウリ モイスチャークリーム」に使っているのは、ネパールのインド国境付近、南西部タライ平原の森に暮らす野生の蜜蜂「オオミツバチ Apis dorsata」の巣から採れるミツロウです。世界で二番目に大きいといわれるこの蜂の体長は2cm弱、ネパール、インド、タイ、ミャンマー、ラオス、インドネシア等の東南アジアからオーストラリアまで生息します。
巣の形は平たい半円形もしくはつり鐘を天地逆さにしたような平たい形状で、木の枝からぶら下がります。
 
野生の蜜蜂の巣から採取されるミツロウは、それぞれの季節ごとに自生する植物から蜜を集めるため、色や香りが微妙に異なります。ミツロウはビタミンB群や、僅かにプロポリスも含まれます。クリームに配合することでクリームに粘りが加わり、成分を長く肌上で保ち、保湿効果を与えながら乾燥から肌を守ります。

ミツロウを作る

ミツロウは蜂蜜を除いた蜜蜂の巣を煮溶かして作ります。水を加えて煮溶かした巣を清潔なさらし布でこし、精製。こした後の液体は比重の違いで水分とミツロウに分かれ、ミツロウに水分が残ることはありません。
ミツロウの色は、その年に蜜蜂たちが蜜を集めた花の色等によって淡いクリーム色や、やや緑がかった黄色、淡いコーラルピンク等、また香りも蜂蜜のほんのりと甘い香りを基調に、時には松の葉の匂いに似たものもある等多彩です。

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