アルガンオイルと酸化
アルガンオイルとは？
今回は、時々お問い合わせをいただくことがある、アルガンオイルと酸化、適切な保管状態についてご案内します。これから気温も上がってくるので、無添加の化粧品としてオイルの保管方法が気になる方も多いと思います。
アルガンオイルは、アルガンの木の実に入っている種子の中の仁を搾ることによって得られる植物の油脂です。成分のほとんどが脂肪酸のトリグリセリドから成っていて、残りの微量成分の中には、アルガンオイルの酸化をしづらくするビタミンEが含まれています。 (ナイアードが依頼した外部機関による分析の結果、「オリーブオイルよりも多く含まれている」という調査結果が得られています)
アルガンオイルと酸化
このビタミンEが含まれる脂肪酸の種類が多く含まれることからも、また、様々な研究・調査によっても、アルガンオイルは酸化しづらい性質ということができますが、ご購入後の環境・状況・使用方法によって酸化が速くなってしまうことも考えられますので、保管方法や、快適にお使いいただくために以下のことをぜひ確認してみてください。
酸化や劣化をふせぐ保管方法は？
アルガンオイルに限らず、オイルが酸化・劣化しやすくなってしまう原因は、直射日光、高温、多湿などいくつかありますが、ご購入後から使用中にかけて、日光の当たらない、涼しい場所に適切に保管していただくことがなによりも大切です。ただし、冷蔵庫での保管は必要ありません。
アルガンオイルを長持ちさせる使い方は？
また、開封後は、ボトルの中にアルガンオイル以外のものが入ってしまわないように気をつけましょう。
特に、水や皮脂の混入は酸化や劣化の原因となります。
水が混入する例としては、化粧水をあらかじめボトルの中で混ぜる場合等です。
水分がオイルに入ってしまうと酸化しやすくなったり、水分と一緒に雑菌が入ってしまいオイルが劣化したりのリスクが高くなります。オイルと化粧水を混ぜて使う場合は、使う度に手のひらで必要分のオイルと化粧水を混ぜる方法をおすすめしています。
また、皮脂の混入の例としては、スポイトを肌に触れて使う場合等です。
肌や空気中の雑菌がスポイトをボトルに戻す時にオイルに混入してしまうと、アルガンオイルの劣化が早くなります。
スポイトからは手のひらにオイルを垂らすように使いましょう。
次に気になるのは、ボトルのスクリュー部分や、外側についてしまったオイルの酸化です。
空気に触れやすい場所に少量だけ付着したオイルは酸化しやすく、酸化臭を発生させる原因になっている場合があります。たいていの場合、中身のオイルは酸化していないこともありますので、清潔なコットンなどで拭き取っていただくことで、酸化臭を取り除き、快適にご使用いただけます。
また、アルガンオイルのボトルのスクリュー部分は、スポイトの出し入れをする時にオイルが付いてしまう場合があります。オイルが付いてしまうと滑りやすくなり、しっかりと閉まらなくなってしまいますので、その意味でもスクリュー部分のオイルは拭き取って使っていただくのがおすすめです。
アルガンオイルの中に見える白い粒、劣化が原因？
また保湿が大切になってくる冬場、アルガンオイルの中に白い粒のようなものが見えることがあります。これは、先ほどお話しした油脂成分の一部が寒い環境により凝固した(固まってしまった)状態です。
アルガンオイルの性質の1つで、温かいお部屋にしばらく置いていただくと元に戻ります。品質に問題ありませんのでご安心ください。
アルガンオイルの独特の匂い？酸化臭！？
ナイアードのアルガンオイルは、アルガンの種子の仁をゆっくりと圧搾し、何層ものフィルターでろ過した、未精製のオイルです。精製により、脱臭・脱色、成分の選別を行なっていないため、アルガンオイル特有の酸味（酸っぱい香り）や、フルーティーな香りを感じていただけると思います。
特に、初めてアルガンオイルを使う場合、独特の酸味（酸っぱい香り）は、酸化や劣化臭ではないかと感じられる方もいらっしゃいます。そのほかにも、未精製のアルガンオイルではロットごとに色、香りに違いが表れることがありますが、これは搾油前の種子の熟し具合等も影響していると考えられます。
このような未精製のアルガンオイルの特徴や、種子（仁）由来の変化も含めて、ナイアードから出荷をする前に、ロット毎の社内で検査を行い、品質に問題が無いこと確認して販売しています。
ナイアードのアルガンオイルは成分上、酸化しにくい特徴ではあるものの、保管方法や使い方により酸化や劣化を早めてしまうこともありますので、今回ご案内した保存方法や使用方法を参考にしていただきアルガンオイルのスキンケア、ヘアケアを楽しんでください。
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