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ビーワックスリップクリームのミツロウ、精油のこと

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ビーワックスリップクリーム

ビーワックスリップクリームは2種類のミツロウを使っています。それぞれの特徴を生かした、なめらかな使い心地の自然素材の手づくりのリップクリームです。
それぞれのミツロウを紹介します。

山のミツバチのミツロウ

ヒマラヤオオミツバチ

まず1つめに紹介するのは、山の蜜蜂です。
私たちが「山の蜜蜂」と呼んでいるのは、ヒマラヤオオミツバチ(学名:Apis laboriosa)のことです。
暑さと雨を避けるため、モンスーンの時期(6月~9月中旬)に標高が高いヒマラヤの山々にやってきます。モンスーンが終わり、様々な植物が花を咲かせ、気温が下がってくると、山のミツバチは、花が沢山ある標高の低い場所に移動し、毎年同じ崖に巣を作ります。そして、パイウー(桜に似た木)やブキー、ルディ等季節の花から蜜を集めます。これらの木々は、花の色が黄色で、山のミツバチ達の巣より少し高い標高(1500m位)に生息しています。

この季節、山の蜜蜂たちは、巣を大きく作り、子供をたくさん作ります。巣が十分大きくなったら、近くに住んでいる村人は神々に祈り、栄養が豊富な巣、蜂蜜を収穫します。蜂蜜を取り出した巣は、香り高く、なめらかな手触りで、リップクリームに素晴らしい使い心地と効果をもたらします。

ヒマラヤオオミツバチのミツロウ

山の蜜蜂たちは、毎年新しい巣をつくる習性がありますので、数を一気に増やせません。村人は、ハチの数を保つため、15~20%の巣しか獲らないようにしています。ナイアードでは、リップクリーム用のミツロウしか使わないので、山の蜜蜂たちが去った後の空の巣を獲ります。

森のミツバチのミツロウ

オオミツバチ

2つめに紹介するのは、森の蜜蜂です。
標高150~200mのネパール・インドの国境に近い南西部のタライ地方、森に住む蜜蜂の巣をビーワックスリップクリームの原材料として使っています。森の蜜蜂こと「オオミツバチ」(学名:Apis dorsata)は、森の大木で巣を作り、シマール、バイエール等、季節の花の蜜を集めます。巣から得たミツロウの色は白っぽく、山のミツバチのミツロウより、柔らかくなめらかな感触が特徴です。

ビーワックスリップクリームづくり

ネパールスタッフ

この2種類のミツロウに、ひまわりオイル、貴重な高山シャクナゲの精油をブレンドし、ビーワックスリップクリームを作ります。高山シャクナゲは、標高3000~4200mの高山に生息しています。葉はお香、花は精油の原料として使われています。2015年に発生したネパール大地震の影響で、生産者が減少したため入手困難となりました。最近では、NGO、ネパール政府等の支援、ナイアード・ネパールの努力も相まって、精油が安定的に作れるようになりました。

命がけで崖を登って採ってきた山の蜜蜂のミツロウ等自然材料は、ヒマラヤの麓にある「はなのいえ」でビーワックスリップクリームに姿を変えます。1つ1つの工程をゆっくり丁寧に、心を込めて行うことで、素材の良さを生かしながら、なめらかで均質な手触りのクリームを作り出すのです。9月16日から夏季販売休止経て発売再開しました。乾燥の季節が始まる前にぜひお試しください。
(ナイアード・ネパール ドゥルガ)

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