9年目のナイアード・モロッコ
1月にスタッフが、ガスールや朝摘みばら水を作る、
ナイアード・モロッコを訪問してきました。
ここ数年、工房を訪問すると、毎年のように
「パパになったよ」「ママになったよ」という報告があります。
普段はこつこつと、言葉少なに作業に取り組んでいる彼らですが、
こんな報告の時ばかりは本当にうれしそうに話をしてくれます。
2004年にナイアード・モロッコがスタートして今年で9年目になります。
マラケシュ郊外に工房の開設が決まった当時、近郊の村に住む人々に
声をかけ、集まってもらいました。
そこから、ナイアード・モロッコの製造活動は始まりました。
スタッフのほとんどが、今でも工房で働き続けてくれています。
当時から、物静かに黙々と作業をこなしてはいたものの、
どことなく「村の若者」という印象があった彼らですが、
9年が経ち、仕事場で見せる表情や気配りに、職人らしさを
感じるようになりました。
訪問した日は、冬の天候が安定しない中、いつ降るか分からない雨と
ときおり舞う風に気を配りながら「ガスール」の検品作業を行っていました。
家庭では、次の世代を育てていく仕事。
工房では、モロッコの伝統的な素材「ガスール」や「薔薇」を次の世代へ
伝え残していく仕事。
今日もナイアード・モロッコでは少し先の未来への思いを込め、
皆さんにお届けするための製品作りをしています。