アダテペの石鹸~素材~

アダテペの石鹸

エクストラバージンオリーブオイル100%の石鹸

トルコの西、かつてトロイの物語の他、多くのギリシャ神話の舞台になった地域にアダテペの村があります。村は、イダ山麓の小さな丘の天辺にあります。麓から村のある丘陵を臨むと、巨岩やオリーブが山肌を覆う独特の風景が見られます。大きな岩石や手で積み上げた石垣に囲まれ、力強くうねりながら伸びたオリーブの古木がどこまでも広がるオリーブ畑。地域の人々の生活は、古くからオリーブと共にありました。
アダテペの石鹸は、この地域の自然栽培のオリーブから搾る、エクストラバージンオリーブオイル100%の石鹸です。

樹齢数百年のオリーブの木

オリーブ

オリーブは、モクセイ科の常緑喬木で学名を Olea europea といいます。紀元前3000年頃にはギリシャ、シリア、トルコ等エーゲ海沿岸地域、イタリアやスペイン、エジプトやチュニジア、モロッコ等の地中海沿岸で既に栽培されていました。南北両半球の緯度25度から45度の温暖で乾燥した地域で広く栽培されるオリーブは、古くから食用、医療に活用され、重要な交易の品物でもありました。
 
オリーブの木の高さは5mほど、皮が厚い幹、堅い葉を持つ、生命力が強い木です。
 
花の季節は、4月から5月の間にほんの2週間ほど、直径5mmほどの小さな白い花を房状につけます。花が咲く頃は、金木犀に似た甘く涼感のある香りが辺り一帯に漂います。
花が終わると小さな緑のフットボール型の実がつきます。実は徐々に大きくなり、緑から黄色、赤、紫がかった黒と熟し、収穫の時期を迎えます。乾燥に強い性質ですが、収穫の直前(アダテペでは9月頃)に降る雨が良質なオリーブを育てるといいます。収穫量が多い表年、少ない裏年があります。
 
オリーブの収穫期は秋から初冬にかけて(アダテペでは10月から1月頃)。収穫したオリーブはその日のうちにオリーブオイルが搾られます。香りと実に含まれる油分のバランスが良いのは、完全に熟すよりわずかに前のものです。実を種ごと石臼ですりつぶし、果汁を搾ってから水分とオイルを分離させます。
大きめの実は、テーブルオリーブ(オリーブの塩漬け)に加工されます。あくが強く、渋みがあるのであく抜きをした後に加工します。
こうして加工されて得られるオイルも実も、オリーブが文化に根付く国々の、日常の食卓に欠かせない存在です。厳しい気候の中でも力強く育ち、栄養たっぷりのオイルや果実を与えてくれるオリーブは、まさに生命の木と言えるでしょう。

アダテペのオリーブ畑

アダテペのオリーブ

アダテペの村の地域一帯では、トルコ国内で栽培できる34種類のオリーブの中でも、果実が薄く、オリーブオイルを搾るのに適したエドレミット種というオリーブを育てています。
アダテペからほど近くにエドレミットという、オリーブの一種の名前にもなった地域があります。ここには、オリーブについて研究する機関もあり、オリーブと人々の深い関わりを垣間見ることができます。
地域によっては樹高が低く、たくさんの実をつける若いオリーブの木の方が収穫の効率が高いため、古い木は切られてしまうことが多くなりましたが、トルコでは、樹齢数百年のオリーブは大切に守られ、貫禄あるオリーブの巨木が並ぶ見事な畑も多く残ります。
アダテペの石鹸の原料となるオリーブは、石鹸の作り手である「アダテペ・オリーブオイルミュージアム」が所有、もしくは契約するオリーブ畑で、ミュージアムが広める自然栽培で育てられています。
 
アダテペの村のあるこの一帯では樹齢数百年のオリーブが美しい風景を作りだします。このオリーブは、もともとオイルを搾ることのできない小さな実をつける原種のオリーブを育て、エドレミット種のオリーブを継ぎ木したもの。原種のオリーブはとても丈夫なので、こうすることでオリーブはより地域に根付き、力強く豊かな実をつけることができます。

エクストラバージンオリーブオイル

エクストラバージンオリーブオイル ~肌にも良いオイル~

エクストラバージンオリーブオイルは、新鮮なオリーブの果実を搾り、その上澄みに集まるオイルだけを集め、果肉などをろ過しただけの、オリーブオイルの中でも酸化度1%以下の、最もフレッシュなオイルです。
オリーブオイルの主成分は、全体の75%ほどを占めるオレイン酸。皮脂に近い性質を持ち、長くしっとりした手触りを保つのが特徴です。その他、リノール酸、フェノール化合物、ビタミンE、スクワレン等の微量成分を0.5~1.5%含みます。特にエクストラバージンオリーブオイルは、酸化度が低く、ビタミンEを多く含むことから、敏感肌、乾燥肌にも相性の良いオイルです。

アダテペ・オリーブオイルミュージアムが作るエクストラバージンオリーブオイル

オリーブの収穫は秋から冬にかけて。水を多く使い清潔に保たれた工房には冷たい空気が満ちています。
良質なエクストラバージンオリーブオイルを作るには、収穫したオリーブの実をできるだけ新鮮なうちにオイルにすることが最も大切です。アダテペ・オリーブオイルミュージアムでも、届いたオリーブの実を次々にオイルにするため収穫期は夜遅くまで作業が続きます。
ある部分は機械化しながらも、昔からの伝統的な人の知恵や身体感覚を信じものづくりをすること、人の繊細な五感や経験を活かすことこそが、毎年、また日々異なる自然素材の良さを引き出しています。

ゆっくりと時間をかけて作る~香り高く、まろやかなエクストラバージンオリーブオイル~

アダテペのエクストラバージンオリーブオイルは、新鮮なグリーンが香り、優しくまろやかで美味しいオイル。新鮮な香りやまろやかな風味を守るために、伝統的な工程はそのままに、酸化を防ぐために素早く行いたい工程では、部分的に機械を採用する等の工夫がなされています。

畑から届いた新鮮なオリーブの実

畑から届いた新鮮なオリーブの実。収穫期には朝から夕方までひっきりなしにミュージアムに届けられます。届けられたオリーブは、洗浄、実の大小で分けられ、小さな実はオイルに、大きな実はテーブルオリーブ(オリーブの塩漬け)にされます。

石臼ですりつぶす

オイルを搾る実は石臼ですりつぶします。
大きな石臼は、かつて牛やロバなどが引いていましたが、今はモーターで動かします。すりつぶす作業が始まると、あたりには爽やかなグリーンの香りが混じる、オリーブオイルの美味しそうな香りが漂います。

マット台にオリーブペーストを乗せる

石臼ですりつぶしたオリーブはペースト状になります。オリーブのペーストは、マット台に少量ずつを乗せ、重ねていきます。
数百枚のプレートで同じ作業を繰り返すのは根気の要る作業です。
 
オイルペーストを乗せたマット台を高く重ねたら、水圧式のプレス機にセットします。
大人の背丈よりも高くなったマット台の重量は相当なもの。扱いに慣れた職人でも3人掛かりでなければ運べません。
プレス機セットし終えたら、オリーブオイルを搾ります。

したたるオイル

一定の圧力が掛かりはじめると、マットからオリーブの果汁がしみ出し、したたり落ちます。マット台の下に、果汁を受け止める器があり、その器から水槽へ、オリーブの果汁は流れていきます。

表面に浮いたオイルをすくう

水槽に溜まった果汁の上澄みには徐々にオイルが集まってきます。伝統的な方法でオイルをすくいとり、すくいとったオイルから果汁をさらに分離するために遠心分離機を用います。できたオイルはオーガニックコットンのフィルターでろ過した後、瓶詰めされます。

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