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モロッコに行ってきました4 ~薔薇の谷 ムゴナ~

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4月25日から10日間、日本で営業の仕事を担当しているスタッフ
4名がモロッコを訪問してきました。

今回は、その報告の4回目、
ナイアード・モロッコの工房があるマラケシュから6時間、
ちょうど朝摘みばら水の製造が始まった、ムゴナのレポートです。

ムゴナまではアトラス山脈越えの道を行きます。
標高2260mのティシカ峠を越えた後は乾燥した大地の中に、
ところどころナツメヤシやアーモンドの木が生えるオアシスが
ある風景がつづきます。

途中のワルザザードからはカスバ街道と呼ばれ、
道沿いの集落には土でできた城塞(カスバ)が見られます。
カスバは今でも使われているものもありましたが、使われなくなり
朽ちて風化しているものも多くあります。
土でできているので、また大地に還っていく姿は、
どこか美しくも見えました。

城塞(カスバ)
※四隅に見張り台の塔がたち、上には外敵から守るためのギザギザがあるのが特徴です。

そして、乾燥した大地、カスバと、土色の風景をずっと
眺めていたところに、麦や牧草の畑、その緑の中にバラのピンク色の
花が咲く景色があらわれたときは、その鮮やかさに目を奪われ、
ムゴナが「薔薇の谷」と言われてきた理由がわかったような
気がしました。

きっと長い道のりを旅してきた遊牧民の人達は、私達以上に
この緑豊かな光景に感動し、しばらく休息をしたのかと想像もできます。

薔薇壇

マラケシュから朝摘みばら水の蒸留に来ているナイアード・モロッコの
スタッフも、交代で寝ずの番をしながらのハードな仕事ですが、
ムゴナにいると元気になると口々に言います。

今回は10日間かけて、カサブランカからエッサウィラ、マラケシュ、
ムゴナ、ミデルトを通ってフェズ、そしてカサブランカと巡りました。
それぞれに土地の気候風土が異なり、自然・文化・歴史と、どれも
興味深かったのですが、ムゴナでは自然の恵み、自然と人がともに
生きるということを感じたような気がします。

水が流れ、そこに植物が生え、豊かな土地には人々が住み。
自然とともに生活していることで、その土地も植物も
生き生きし、人もまた生かされる。
そんな循環を薔薇の谷で感じました。

モロッコ各地の、自然、歴史、人々の力強さ。
これからも、自然の恵み、人の手から生まれる製品を
しっかりお届けしていきたいと、あらためて思っています。

ダマスカスローズ

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