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潤う肌をつくる「チウリバター」。ネパールの甘くうるおう果実。

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チウリの実

「チウリ」って何?

日本ではまったく馴染みの無い、この言葉。
ネパール、インド、ブータンに分布するアカテツ科の樹木です。
このチウリの木はネパールの中西部から南西部(標高300~1,500m)に自生します。

ネパールには8,848m級のヒマラヤ山脈などがあるため標高が高いイメージがありますが、インドの国境付近は標高60mと低くなっていき、チウリの木はネパールでも比較的低い地域に生息します。
その植生からネパールでも限られた地域にある為、ネパールの全土では知られていませんが、生息する地域では古くからその存在が自然に人々の生活に馴染み溶け込んでいました。

チウリの果実は、若い時期は緑色をし、完熟するにつれ黄色味を帯びてきます。大きさは3~5cmのビワほどの大きさで、人々はその実が完熟した頃、ビワ、マンゴー、柿を合わせたような味の白い柔らかな果肉と果汁を果実から直接すすって食べます。

チウリバターのこと

昨年10月に発売した、ナイアードの新しいクリーム「チウリ モイスチャークリーム」は、この木の実の種の中にある胚をすり潰し、圧搾して得られる植物油(バター)を使用してつくられます。
チウリバター(油脂)は、融点が高いため通常の気温では、バターのように白く固まった状態になります。

最近では、融点の高い油脂ではシアバター等が有名ですが、チウリバターも同じように常温では凝固し、人肌で温めるとスッと溶けます。(*チウリバターとシアバターの成分は異なります)

チウリの実

人々の生活に溶け込む 自然に育まれた植物

「チウリの木はいつ頃からこのここにありますか?」村の人に聞くと、少し困ったような顔をして「いつ頃かなぁ・・いつからあるか分からない。ずっと昔からあるから・・」そんな返事が返ってきました。
チウリの果実から甘い香りがすると、その実を食し、収穫時期には村の皆で力を合わせ、チウリバターをつくり、皆で分け合います。収穫されたバターは料理油や肌への保湿材に使われたり、お祭りの時にはバターを使ったランプで神さまに灯を捧げるために使われたりします。
またその木材は、家の梁などの部材に用いられ、チウリという木は連綿と深く人々の生活の中で関わってきました。

農業が主な産業となる中では、植物から得られる天然の油脂であるバターは、化粧品などが流通しない時代には、農作業で荒れた手や肌を潤す貴重な保湿材でした。現地では水仕事で荒れた肌を保護し整える保湿にも使われてきました。

チウリバターの主成分は、パルミチン酸、オレイン酸ですが、融点が高い脂肪酸を多く含む為、皮ふからの水分の蒸発を防ぎ肌の水分量を保つことで潤いが続きます。また、微量成分のパルミトレイン酸などは皮膚の再生を促すといわれます。

チウリバター

スタッフもこの冬の乾燥時期に使用していますが、いつもよりカサカサ肌の悩みが少なくなっているような気がします。
特に夜間、寝ている間の乾燥もあなどれません。そのような時はナイトクリームがおすすめです。
また、お風呂上りにひじ・かかとの乾燥部分に塗っておくと、白く荒れたかかとやひじの肌もしっとりなめらかに保湿できます。
皆さんも、激しく乾燥するこの時期、おすすめのチウリクリームをぜひ使ってみてくださいね。

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