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黒茶系に白髪を染めるために。木藍のはたらき。

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木藍の収穫

木藍の製造のため、産地南インドに行ってきました。3月の南インドの気候は30℃弱で、湿度が低く、過ごしやすかったです。

木藍(別名:インド藍、インディゴ)は、インド原産の藍植物で、藍染めの原料として長い歴史を持つ植物です。ナイアードが使っている木藍を提供してくれる協力会社も、代々藍染めの原料を作る職人の家系です。長年ナイアードが求める品質の原材料を提供してくれています。

現地での品質の確認

出張の目的は、原材料の品質確認と製造の立ち会いです。木藍を育ててくれる農家さんは、畑の栄養バランスを保つため、同じ作物を栽培せず、都度異なる作物を栽培します(輪作)。そのため、毎回木藍の畑の環境が変わります。常に同じ出来、同じ品質にはならないので、その時の木藍の出来、育った環境を自分たちの目で確認するのはとても大切なことです。また、製造に立ち会うことで、日本のスタッフが日本のお客さまに求められる品質を直接伝え、製造現場で現地スタッフと意見交換するので、品質の維持、向上につなげることができます。

今回の視察した畑は、木藍がかわいらしいピンクの花を咲かせていました。

木藍の花

なぜヘナに木藍を加えるのか?

冒頭でお伝えしましたが、木藍はもともと藍染めの原材料に使われてきました。藍染めといえば、濃い藍色のイメージですね。ナイアードのヘナ+木藍は、この木藍の藍色に発色する性質をヘナのオレンジ色を発色する性質と合わせることで、黒茶系の白髪染めになります。

ヘナ 木藍 ヘナ+木藍

木藍とヘナの割合を変えることで、仕上がりの色を明るめの茶色や暗めの茶色に調整できますが、木藍の割合が高くなると、仕上がりが紫色になりやすいです。

木藍は、水に溶かすと、色素のもととなる物質が、葉の中にある酵素と空気中の酸素と反応し、色素に変わっていきます。その色素は、藍色の「インディゴ」と赤色の「インジルビン」の2種類に変化します。インディゴに変化する色素が多ければきれいな藍色になりますが、インジルビンに変化する色素が多いと赤紫色になります。ナイアードのヘナ+木藍は、そんな木藍の性質を活かし、仕上がりが黒茶系になるように、ヘナと木藍の配合のバランスを調整しています。そのため木藍を増やし、ヘナと木藍の配合バランスを変えることでは黒く染めることはできません。

では、ヘナ+木藍の色より濃く染めたい場合はどうしたらいいでしょう?
おすすめは、もう一度染めることです。ヘナ+木藍は、植物100%の白髪染めですので、連続して使用することは問題ありません。

二度染めについては、こちらの記事を見てください。

ヘナ+木藍を2時間染めるのと、1時間2回染める。どちらがよく染まる?

ナイアードヘナについて、ナイアードヘナサイトで紹介しています。

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