朝摘みばら水~2020年製造レポート~

朝摘みばら水

2020年で16年目を迎える、朝摘みばら水

今年は日本人のスタッフも、大半のマラケシュのナイアード・モロッコのスタッフも蒸留に立ち会える機会がありませんでしたが、資材の輸送、蒸留は今まで培ってきた村人との絆と経験により順調な過程を経て、今年も皆様に朝摘みばら水をお届けできることとなりました。

ムゴナの早朝の空

早朝の散歩道で出会う香り

早朝の蒸留所から薔薇の畑への散歩道は、昼間の強い日差しと乾いた空気の中では感じられない匂いと、香りの繊細な変化が楽しめる道です。
蒸留所の門前の未舗装の道に匂いは無く、畑に足を踏み入れた途端に、土や朝露に濡れた麦の香り、家畜が残した堆肥の匂いが薄暗い空気の中に感じられます。陽が昇りかけ、薄紅色と鮮やかな水色が群青色の夜との境目を押し分ける時、朝露を含み、ひんやりとした湿気の中に感じる濃厚な薔薇の香りと、少し離れた畑から乾いた風にのって漂う爽やかな薔薇の香りが混じり合い、薔薇の垣根に囲まれた麦やジャガイモの畑に広がります。
今年、私たちのもとに届いた朝摘みばら水は、ちょうどこんな早朝の畑の中の散歩道を思い起こさせる香りでした。

ダマスクローズ

2020年の蒸留

2020年の5月、モロッコも他の国々と変わらず、人々の移動や活動が制限された状況ではありましたが、蒸留所がある村出身のスタッフと、村人との共同作業によって、16年目の蒸留を行うことができました。

ダマスクローズ

2020年の朝摘みばら水

2020年の朝摘みばら水は、「薄いピンクと、群青色のコントラストが美しいムゴナの夜明け。朝露を含んだ土に醸される濃厚な薔薇の香りと、夜明け前の乾いた風が運ぶグリーンが入り混じり濃淡を感じる香り。」今年ならではの香り、そして、ボトルの中で変化し続け、深みを増していく香りの移ろい、一期一会の香りをお楽しみください。
 
また、今年は15年間続いてきたパッケージから新しいパッケージへデザインを大幅にリニューアルします。薔薇の優しい香りと、朝露が朝陽に照らされて香りが立つムゴナの薔薇畑をイメージしました。(左写真)
今年の朝摘みばら水もどうぞよろしくお願いいたします。

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