薔薇の力
初夏のように暖かい日が来たと思えば冬に逆戻りするような
不安定な天候が続きますが、道端に新しい芽吹きを発見したり、
青い空を見上げてみたくなったり、着実に春の訪れを感じる
今日この頃です。
春の訪れが待ち遠しいこの季節には暮らしを彩る花の存在も気になります。
中でも花の中の花と呼ばれる「薔薇」の力について考えてみたいと
思います。
薔薇は古くから、姿かたち、香りのもたらすさまざまな効果が
もてはやされ、小アジア、中近東からヨーロッパへと広がっていきました。
ボッティチェリの「ビーナスの誕生」には、ビーナスに所以ある薔薇
が描かれており、クレオパトラは、寝室に膝の高さほどの薔薇を
敷き詰め歓待し、カエサルからエジプトの統治を任されたといわれています。
幸せな気持ちをもたらす香りに癒しを求めたルイ16世が薔薇に費やした浪費は、
フランス革命の引き金になったとも言われています。
かつては高い地位にあった人のみが得られた薔薇の効果ですが、
今は世界各地に広がり、これまでにたくさんの種類の薔薇が生まれ、
さまざまな地域の人々が薔薇のある生活を楽しんでいます。
薔薇の原種に近いダマスカスローズから、朝摘みばら水は作られます。
甘さの中にグリーンや柑橘、ほのかにスパイスが感じられるこの香りには、
沈んだ心を癒し、喜びや愛情を受け入れ、育む効果があるそうです。
古代から薔薇の香りを愛してきた人々は、そんな力も信じてきたのだと
思います。
心を癒す効果と、やる気をもたらす香りをお出かけ前にシュッとひとふき。
春というはじまりの季節を楽しみましょう。
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朝摘みばら水の詳細はこちら。