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南インド 沈殿藍 天然染料インディゴ(木藍)ケーキの話

カテゴリー:ヘナ

ヘナ+木藍シリーズの茶系・黒茶系にも欠かせない「藍」の植物。
今回ご紹介するのは、南インドの藍の生産者が「沈殿藍」と呼ばれる方法で、藍の染料を運搬しやすく、また保存できる伝統的なインディゴケーキ(藍のブロック)づくりを沢山の写真とともにご紹介します。

藍の歴史を見ると、中国や日本だけでなく、4000年以上前のエジプトでミイラを包む布に藍染めが使われていたことや、ペルーやアメリカ大陸に染織技術があったことなどからもわかるように世界中で藍が愛されていました。
1890年(明治23年)に日本を訪れた外国人が日本人の着る着物を見て「ジャパンブルー」と呼んだように、江戸時代の頃から日本では藍染めは、繊維を丈夫にし、虫を寄せ付けない、汚れを目立たなくすることから庶民に愛され、藍染めの濃淡により色々な表情をみせる色には、何種類もの呼び名があるほどでした。

南インドでつくられた沈殿藍によるインディゴケーキ(藍のブロック)は、保存がきくだけでなく、国内はもとより海外への輸出もできる藍の染料として発展し、受け継がれてきた伝統文化です。

1.藍の葉を1日水に浸け、藍の成分を抽出

木の重しをし、収穫してすぐの生葉を1日しっかり水に浸けます。
暖かい南インドでは1日浸けるだけで少し発酵したような独特の匂いが漂います。

2. 藍建て

 

藍の葉を1日浸けた水を、隣接する5m×4mほどの大きさのプールに流し入れます。
その水を男性が激しく蹴り上げると水に溶けだした藍の成分が反応し、みるみるうちに水の色は青緑に変化し、水面には多くの泡が現れてきます。

水を蹴り上げる男性たちのまとっている布や蹴り上げる足は深い藍色に染まり、息を合わせて蹴り上げるごとにプールの中の水が大きくうねる様は、力強く、迫力のある映画のワンシーンのような美しさです。

3. 藍の華

ほぼ休みなく1時間近く蹴り上げるときれいな藍色がかった泡が水面いっぱいに建ちます。

4. 沈殿藍

時間を置いてプールの水をゆっくりと抜くと沈殿した藍が底一面に現われます。

5. 煮立てる

沈殿した藍を集め、煮立て水分を飛ばしていきます。

6. 水切り

煮立てた藍の水分を抜くためにさらに1晩置きます。
これから最終段階の作業です。

7. 絞り上げ、脱水

1晩水切りをした藍を更に絞り上げて水を抜きます。

左右のハンドルをねじ上げると容器の穴から水がしみ出てきて水分が抜けていくのがわかります。

水分が抜けきった藍は、木綿豆腐のようにしっかりとした形を保っています。

8. 成型&乾燥

水分を抜いたインディゴケーキ(藍のブロック)の成型と乾燥作業を行います。
木を物差し代わりにして線を引き、ほぼ正方形の形に切っていきます。

成型されたインディゴケーキ(藍のブロック)は、風通しの良い場所で数ヶ月乾燥させます。
乾燥した藍は驚くほど軽く、輸送や保存に向くため海を渡り、世界中で重宝されていました。

南インドで栄えたインディゴケーキ(藍のブロック)づくりの文化と技術ですが、1880年ドイツ人によって合成染料インディゴが発明されたのをきっかけに、その文化は衰退の一途を辿り、南インドのこの地域でも昔は20軒ほどあったインディゴケーキ(藍のブロック)づくりも2軒までに減ってしまいました。

今も変わらず昔のままの姿を残すこのインディゴケーキ(藍のブロック)づくりが、絶えることなく守られ必要とされていくことを願っています。

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