ミツロウのつくりかた
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ビーワックスリップクリームやアルガンクリームなどのナイアードの製品にも
素材として使われている蜜蝋(ミツロウ)。
ワークショップなどでもミツロウを使ったキャンドルづくりなどを
ご紹介してきましたが、今日は、ミツロウがどのように出来るかを
お話します。
ミツロウは、蜂の腹部にあるロウ腺から分泌され、蜂の巣の形成時に
使われます。
蜂の巣の一部であるミツロウですが、私たちが利用するミツロウを
つくるには、次の順序でつくられます。
- 蜂の巣のごみを落とす。
- 巣を細かく割る。
- 巣を水洗いし、ごみを取る。
- 水を入れた鍋に巣を入れ火にかけ溶かす。
- 箸などでかき混ぜながら巣が細かく崩れてきたら、火を止める。
※ミツロウの融点は、64度前後なので、それより高い温度で煮溶かします。 - メッシュの布を準備し、鍋の中の巣を器に漉す。
※この時は水分も含まれます。 - 器の中のものを一晩冷ます。
- 水とロウが分離し、ロウが表面に浮かぶ。
- ロウを取り出し、出来上がり。
図:ハチの巣を洗う
浮き上がってくるミツロウは漉し入れる器の形により、
四画だったり、楕円だったりしますが、
円形の器の場合、取り出されたミツロウは、まるでお月様のように
愛らしく、美味しそうな感じです。
ナイアードのスタッフも、ミツロウづくりを何度か経験しましたが、
巣の手触りに少しどきどきしながらも、出来あがったミツロウを
見ると、何ともいえない愛着を感じ、より素材の大切さを実感したり
製品に対する愛情もさらに深まりました。
この恵を与えてくれる蜜蜂にも、本当に感謝・・です。
図:ミツロウ